JLPT N4語彙 -「用意」と「準備」の違い

目次
1. 「用意」と「準備」の違い
2. 用意
3. 準備
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「用意」と「準備」の違いを教えてください
「用意」と「準備」は、どちらも何かを始める前に必要なことをしておくという意味があります。
ただし、ニュアンスに少し違いがあります。
簡単に言うと、「用意」は必要なものをそろえることに使われることが多いです。
一方で、「準備」は、ものだけでなく、計画・手順・心構えなどを整えることにも使われます。
用意 (JLPT N4)
[意味]
あることをする前に、あらかじめ必要なものや道具をそろえること
[ポイント]
・「用意」は、具体的なものをそろえるときによく使われる。
・食事・飲み物・部屋・道具・資料・お金など、目に見えるものと一緒に使われることが多い。
[例]
学生たちは楽器を用意して、音楽室に行きました。
The students prepared their instruments and went to the music room.
お客様がいらっしゃったので、お茶を用意してください。
The guests have arrived, so please prepare some tea.
母は台所で食事の用意をしています。
My mother is preparing a meal in the kitchen.
お客様のために部屋を用意しました。
We prepared a room for the guests.
「用意完了」と「用意周到」
「用意」と一緒によく使われる表現に、用意完了と用意周到があります。
・用意完了:必要なものをそろえ終わったという意味です。
・用意周到:必要なものや対応が、細かいところまでしっかり整っていることを表します。
[例]
これで明日の遠足の用意完了!
With this, the preparations for tomorrow’s excursion are complete!
山田さんは頼れる後輩で、出張に必要なものはそろえてくれるし用意周到です。
Yamada is a reliable junior; he gathers everything needed for business trips and is very thorough in his preparations.
準備 (JLPT N4)
[意味]
あることを始める前に、それがうまくいくように、あらかじめ必要なもの・手順・計画・状態などを整えること
[ポイント]
・「準備」は、「用意」よりも広い意味で使われる。
・ものをそろえることだけでなく、計画を立てる、連絡をする、練習をする、手続きをする、心の状態を整える、という意味でも使える。
・会議、試験、旅行、イベント、プロジェクトなど、ある程度の計画や段取りが必要なことに対してよく使われる。
[例]
明日の会議の準備をしなければいけません。
We need to prepare for tomorrow’s meeting.
プロジェクトの準備は順調ですか。
Is the preparation for the project going well?
JLPTの試験まであと少しだから、しっかり計画してテスト勉強の準備をしよう。
There is only a little time left until the JLPT exam, so let’s make a solid plan and prepare for the test.
ちゃんと準備ができるまで始めるつもりはありません。
I don’t intend to start until everything is properly prepared.
発表の前に、何度も練習して準備しました。
I practiced many times and prepared before the presentation.
「準備完了」と「準備万端」
「準備」と一緒によく使われる表現に、準備完了と準備万端があります。
どちらも「準備が終わった」「準備ができた」という意味です。
・準備完了:必要な準備が終わったという意味です。
・準備万端:必要な準備がすべて整っていることを表します。
[例]
準備が完了したら教えてください。
Please let me know when the preparations are complete.
これで旅行の準備は万端です。
With this, the preparations for the trip are all set.
比べてみよう
次に、「用意」と「準備」を使った例文で違いを見てみましょう。
[例]
A:「明日の会議の準備はどう?」
B:「大丈夫です。社員やA社の皆様にもメールを送りました。あとは会議室にプロジェクターとホワイトボードを用意すれば終わりです。」
A: “How are the preparations for tomorrow’s meeting going?”
B: “No problem. I’ve sent emails to the employees and the members of Company A. All that’s left is to prepare the projector and whiteboard in the meeting room.”
会議を開くためには、連絡・確認・段取りなどが必要なので「準備」が使われています。
一方、プロジェクターとホワイトボードは具体的に必要な道具なので「用意」が使われています。
他の例も見てみましょう。
[例]
◯ 旅行の準備をしています。
I am preparing for a trip.
⇒ 旅行に必要なものをそろえたり、予定を立てたり、予約を確認したりしているイメージです。
◯ 旅行に持っていく服を用意しています。
I am preparing the clothes I will take on the trip.
⇒ 具体的に「服」というものをそろえているイメージです。
◯ 試験の準備をしています。
I am preparing for the exam.
⇒ 勉強したり、計画を立てたり、必要なものを確認したりしているイメージです。
△ 試験の用意をしています。
I am preparing things for the exam.
⇒ 文として間違いではありませんが、少し不自然に聞こえることがあります。
「受験票、鉛筆、消しゴムなど、試験に必要なものをそろえている」という意味なら自然です。
◯ 試験に必要なものを用意しています。
I am preparing the things I need for the exam.
まとめ
[用意]
- あることをする前に、あらかじめ必要なものや道具をそろえること。
- 具体的なものを準備するときによく使われる。
- 食事、飲み物、部屋、道具、資料、お金などと一緒に使われやすい。
- 「用意完了」「用意周到」の形で使われることがある。
[準備]
- あることを始める前に、それがうまくいくように必要なことを整えること。
- ものだけでなく、計画、手順、連絡、練習、手続き、心構えなどにも使われる。
- 会議、試験、旅行、イベント、プロジェクトなどに使われやすい。
- 「準備完了」「準備万端」の形でよく使われる。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 用意
明日着る服を用意してから寝ました。
I prepared the clothes I would wear the next day before going to bed.
*服は具体的にそろえるものなので、「用意」がふさわしいです。
A. 用意
いつも父が朝食の用意をしてくれます。
My father always prepares breakfast for me.
*朝食を作ったり、食べられる状態にしたりすることを表しているため、「用意」がふさわしいです。
A. 準備
次のプロジェクトの準備のために話し合いをしたいです。
I’d like to have a meeting to prepare for the next project.
*プロジェクトを進めるために、手順や計画を整えることが考えられるため、「準備」がふさわしいです。
A. 準備
結婚式の準備は思っていたよりも大変です。
Preparing for the wedding is more challenging than I expected.
*結婚式には、会場選び、招待、打ち合わせ、段取りなど、時間や労力がかかるため、「準備」がふさわしいです。
関連記事
▼メールマガジンに登録▼
日本語学習のヒントを無料で受け取ろう!






同じと思いましたがちょっとちがうですね!先生ありがとう。
ありがとうございます:)