JLPT N3・N5文法 – 「〜まで」と「〜にかけて」の違い

目次
1. 「〜まで」と「〜にかけて」の違い
2. AからBまで
3. AからBにかけて
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q:「〜まで」と「〜にかけて」の意味に違いはありますか?
A:「AからBまで」と「AからBにかけて」は、どちらも場所や時間の範囲を表します。
しかし、使い方とニュアンスには違いがあります。
簡単に言うと、「〜まで」は起点と終点がはっきりしているときに使います。
一方、「〜にかけて」は、その範囲に広がっている・続いていることを表すときに使います。
それぞれ見てみましょう。
AからBまで (JLPT N5)
[意味]
Aを始まり、Bを終わりとして、その範囲を表す
[ルール]
[時を表すことば]時1から時2まで
[場所を表すことば]場所1から場所2まで
[人・ものを表すことば]人1から人2まで
[例]
今週の月曜日から来週の火曜日まで、この道は使えません。
This road will be closed from this Monday to next Tuesday.
A駅からB駅までどのくらいかかりますか。
How long does it take from Station A to Station B?
この壁からあの壁まで何メートルかな。
How many meters is it from this wall to that wall?
店は午前10時から午後8時まで開いています。
The store is open from 10 AM to 8 PM.
AからBにかけて (JLPT N3)
[意味]
AからBのあたりまで、広い範囲で何かが続いたり、広がったりすることを表す
[ルール]
[時を表すことば]時1から時2にかけて
[場所を表すことば]場所1から場所2にかけて
[例]
6月中旬から6月末にかけて雨が降るそうです。
It is expected to rain from mid-June through the end of June.
明日は北海道から関東にかけていい天気のようです。
Tomorrow, it seems like the weather will be nice from Hokkaido to Kanto.
音楽祭は来週から来月にかけて開催されます。
The music festival will be held from next week to the following month.
首から肩にかけて痛みがあります。
I have pain from my neck to my shoulders.
比べてみよう
「AまでB」は、起点と終点が明確
「〜まで」は、始まりと終わりがはっきりしているときに使います。
[例]
東京駅から大阪駅まで新幹線で1万5千円ぐらいかかります。
It costs about 15,000 yen to take the Shinkansen from Tokyo Station to Osaka Station.
⇒ 東京駅と大阪駅という場所がはっきりしているので、「まで」を使います。
学校は月曜日から金曜日まであります。
School is from Monday to Friday.
⇒ 月曜日から金曜日という期間がはっきりしているので、「まで」を使います。
「〜にかけて」は、範囲全体に広がるイメージ
「〜にかけて」は、起点から終点までを1本の線のようにはっきり区切るというより、そのあたり一帯・その期間にわたって、何かが広がる・続くというイメージです。
そのため、天気、自然現象、体の痛み、イベント、広い地域の説明などでよく使われます。
[例]
この祭りは7月の終わりから8月の始まりにかけて行われます。
This festival takes place from the end of July to the beginning of August.
⇒ 7月の終わりごろから8月の始まりごろまで行われるという意味です。
雪は12月から2月にかけてよく降ります。
It often snows from December through February.
⇒ 12月から2月ごろまでの期間に、雪が降ることが多いという意味です。
「〜にかけて」が使いにくい場合
「〜にかけて」は、広い範囲に広がる現象や、ある期間にわたって続くことを表すときに使います。
そのため、個人的な予定や習慣について、開始と終了をただ言うだけの場合には、普通「〜まで」を使います。
[例]
〇 いつも12時から7時ぐらいまで寝ます。
× いつも12時から7時にかけて寝ます。
I always sleep from around 12 to 7.
⇒ 寝る時間の始まりと終わりを言っているだけなので、「まで」が自然です。
〇 この線からあの線まで走りましょう。
× この線からあの線にかけて走りましょう。
Let’s run from this line to that line.
⇒ スタート地点とゴール地点がはっきりしているので、「まで」を使います。
まとめ
[AからBまで]
- 起点と終点が明確な範囲を表す。
- 「ここからここまで」と、始まりと終わりをはっきり示す。
- 時間・場所・人・ものに使える。
- 個人的な予定や習慣にも使いやすい。
[AからBにかけて]
- AからBのあたりまで、広い範囲に広がることを表す。
- 終点が「ここまで」とはっきり決まっていない場合に使う。
- 現象・状態・活動などが、その範囲にわたって続くニュアンスがある。
- 天気予報、ニュース、自然現象、イベント、広い地域の説明などでよく使われる。
- 時間・場所に使う。
- 個人的な予定や習慣には使いにくい。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. まで
学校は月曜日から金曜日まであります。
School is from Monday to Friday.
*月曜日から金曜日までという明確な期間なので「まで」が正解です。
A. にかけて
今朝の地震は東京から仙台にかけて揺れました。
This morning’s earthquake shook from Tokyo to Sendai.
*東京から仙台のあたりまで、広い範囲に揺れが及んでいるため、「にかけて」が自然です。
A. まで
この線からあの線までどっちが速いか競争しよう。
Let’s race to see which is faster from this line to that line.
*スタート地点とゴール地点がはっきりしているので、「まで」が正解です。
A. にかけて
雪は12月から2月にかけて降るようです。
It seems that snow will fall from December to February.
*長い期間にわたって雪が降るという意味なので、「にかけて」が自然です。
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