JLPT N4 文法 – 「〜つもりだ」と「〜予定だ」の違い

目次
1. 「〜つもりだ」と「〜予定だ」の違い
2. 〜つもりだ
3. 〜予定だ
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連記事
8. コメント
Q: 「〜つもりだ」と「〜予定だ」は違いますか?
A: どちらも「これからの行動や考えていること」を表しますが、意味・使い方・ニュアンスに違いがあります。
〜つもりだ (JLPT N4)
[意味]
事前に考えて決めた意志を表す
これから実行しようとする強い気持ちを含む
[ルール]
[V] 動詞辞書形/ない形+つもりだ
[例]
来年、アメリカへ留学するつもりです。
I intend to study abroad in the United States next year.
次の会議には参加しないつもりです。
I don’t intend to participate in the next meeting.
今年中にN2を取得するつもりで毎日勉強しています。
I’m studying every day with the intention of passing the N2 exam this year.
今日は早めに寝るつもりだったけど、つい夜更かししてしまいました。
I had planned to go to bed early today, but I ended up staying up late.
「つもり」には、「前もって考えていること」「そうしようと決めていること」という意味があります。
ある目標を実現したり、実行に移そうとする強い意志を含む表現で、計画が具体的かつ意図的であり、実現する可能性が高い場合に使われます。
[例]
日本語がもっと上手になりたいので、オンラインで勉強するつもりです。
I intend to study online because I want to become better at Japanese.
マネジメントについて学ぶために、来月からセミナーに参加するつもりです。
I intend to participate in a seminar starting next month to learn about management.
〜予定だ (JLPT N4)
[意味]
行事や行動を前もって決めたことを表す
個人の意志というより、客観的なスケジュールや既に決まっている予定を伝えるときに使う
[ルール]
[V] 動詞辞書形/ない形+予定だ
[N] 名詞+の+予定だ
[例]
今日は午後からお客様が来る予定です。
A customer is scheduled to come this afternoon.
13時から会議の予定です。
There is a meeting scheduled at 1 p.m.
旅行は来週の土曜日に出発する予定です。
We are scheduled to depart for the trip next Saturday.
この件については、次回のミーティングで話し合う予定です。
This matter is scheduled to be discussed at the next meeting.
「予定」の「予」は「予め・前もって」、「定」は「定まる・決める」という意味を持ちます。
つまり「予定」とは、行事や行動を前もって決めることを表します。
「つもり」と比べると、意志や意図の強さはやや弱く、より客観的なスケジュールを伝えるニュアンスになります。
[例]
明日は朝9時ごろに出発する予定です。
I am scheduled to depart around 9 a.m. tomorrow.
子供は来年からアメリカに留学する予定です。
My child is scheduled to study abroad in the United States starting next year.
比べてみよう
次のような場合、ふさわしい表現はどちらでしょうか。
[例]
① 明日からダイエットするつもりです。
② 明日からダイエットする予定です。
どちらも使えます。
ただし、②は①に比べて意思がやや弱くなります。
[例]
① 次のバスは5分後に到着するつもりです。
② 次のバスは5分後に到着する予定です。
正解は②です。
前もって決められたバスのスケジュールについて話しているため、「予定」がふさわしい表現です。
[例]
① 社長、午後からどのようなつもりですか。
② 社長、午後からどのようなご予定ですか。
正解は②です。
目上の人に対して「つもり」は使わず、「ご予定」と丁寧に尋ねるのが適切です。
また、この場合はスケジュールについて尋ねているため、「つもり」ではなく「予定」を使います。
このように、「つもり」は主観的で意志・意図が強い表現であり、
「予定」は客観的で、あらかじめ決められたスケジュールを伝える際に使われます。
まとめ
[〜つもりだ]
- 主観的な表現であり、ある目標を実現したり、実行に移そうとする強い意志を表す。
- 計画が具体的かつ意図的で、実現する可能性が高いときに使う。
- 目上の人に対しては使わない。
- 「スケジュール」を表す意味合いは含まれない。
[〜予定だ]
- 客観的な表現であり、「行事や行動を前もって決める」ことを表す。
- スケジュールの意味合いを持ち、「つもり」に比べて意志や意図はやや弱めになる。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 予定
来週はミーティングの予定があります。
Next week, I have a meeting scheduled.
* 「〜がある」と自然に使えるのは「予定」です。
A. 予定
先生は夏休みは何をする予定ですか。
What are your plans for the summer vacation, sensei?
*目上の人(先生)に対して質問するため、丁寧な「予定」を使うのが適切です。
A. つもり
来年は絶対に富士山に登るつもりです。
I am absolutely determined to climb Mt. Fuji next year.
*「絶対に」という強い意志を表す言葉があるため、「つもり」がふさわしいです。
A. つもり
N3に受かりたいので、頑張って勉強するつもりです。
I want to pass the N3 exam, so I intend to study hard.
* 「頑張って」という意志の強さが伝わる表現なので、「つもり」が適切です。
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