寒さが伝わる!冬によく使われる日本語オノマトペ

目次
1. 冬に使うオノマトペ
2. オノマトペって何?
3. 寒さを表すオノマトペ
4. 冬の天気を表すオノマトペ
5. 雪の降る様子を表すオノマトペ
6. まとめ
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8. コメント
Q:「雪がしんしんと降り続いています」という文章を読んで、とても綺麗な表現だなと思いました。他に雪の降り方を表したり、冬によく使われるオノマトペはありますか?
A:「しんしん」の他にも、雪の降り方を表すオノマトペはいくつかあります。
場面に応じて使い分けるとより豊かな表現ができますので、この記事では冬に使われるオノマトペを学びましょう。
オノマトペって何?
オノマトペ(擬音語・擬態語)は、日本語の特徴的な表現の1つで、音や状態、感情を視覚的・聴覚的に伝える役割を持ちます。
特に冬の季節には、寒さや雪の降る様子を表現するオノマトペが多く使われます。
本記事では、冬によく使われるオノマトペを詳しく紹介し、それぞれのニュアンスや使い方を解説します。

寒さを表すオノマトペ
まずは、寒さを表すオノマトペです。
冬の寒さが身にしみる時に使われるオノマトペには、次のようなものがあります。
[ぶるぶる]
寒さや恐怖で体が小刻みに震える様子。
[例]
寒くて体がぶるぶる震えました。
It was so cold that my body trembled uncontrollably.
今朝は、コートを着てもぶるぶる震えるほど寒かったです。
This morning, it was so cold that I shivered even with my coat on.
[がたがた]
歯が鳴るほど激しく震える様子。
[例]
冷たい風が吹きつけ、体ががたがた震えました。
A cold wind blew against me, making my body shiver violently.
凍える寒さの中、駅で電車を待ちながらがたがたと震えていました。
In the freezing cold, I shivered while waiting for the train at the station.
[じんじん]
冷たさや痛みが持続し、じわじわと広がる感覚。
[例]
スキー場で遊んだら、手足がじんじんするほど冷たくなりました。
After playing at the ski resort, my hands and feet became so cold that they tingled.
雪の中を長時間歩いたせいで、つま先がじんじんと痛み始めました。
After walking for a long time in the snow, my toes started to tingle with pain.

他にも、寒さとの対比で暖かさを際立たせるオノマトペもあります。
[ぬくぬく]
寒さの中で暖かさを十分に感じられる状態で、安心感や快適さを伴う様子。
[例]
寒い日はこたつでぬくぬくするのが一番です。
On cold days, the best thing to do is to stay warm and cozy under the kotatsu.
外は雪が降っているけれど、ストーブの前でぬくぬくと読書を楽しんでいます。
It’s snowing outside, but I’m enjoying reading while feeling nice and warm in front of the stove.
これらのオノマトペを使うと、寒さの度合いやその影響をより具体的に伝えられます。
冬の天気を表すオノマトペ
また、冬の天候や気温の変化を表すオノマトペも多く存在します。
[きーん]
冷たい空気が肌を刺すように冷え込む様子。
[例]
空気がきーんと冷えています。
The air is sharply cold.
山の上は空気がきーんとしていて、とても寒かったです。
At the top of the mountain, the air was piercingly cold, and it was freezing.
[ひゅーひゅー]
冷たい風が吹く音や、その影響で体が冷える様子。
[例]
ひゅーひゅーと風が吹いて、体が震えました。
The wind was whistling as it blew, making my body shiver.
夜になるとひゅーひゅーと冷たい風の音が聞こえてきました。
At night, I could hear the cold wind whistling.
[ぴゅーぴゅー]
風が強く吹き抜ける様子。
[例]
外ではぴゅーぴゅーと冷たい風が吹いています。
Outside, a cold wind is blowing strongly.
海辺では、ぴゅーぴゅーと風が吹きつけています。
At the seaside, the wind is blowing fiercely.
雪の降る様子を表すオノマトペ

雪の降る様子は、雪の種類や降り方によって異なるオノマトペが使われます。
[しんしん]
音もなく静かに降り積もる雪の様子。
[例]
雪がしんしんと降っています。
The snow is falling silently and steadily.
[ちらちら]
細かい雪が風に舞いながら降る様子。
[例]
雪がちらちらと舞いはじめました。
The snow has started to flutter down.
[ぼたぼた]
水分を多く含んだ大きな雪が落ちる様子。
[例]
ぼたぼたと降ってくる雪を、「ぼた雪」と呼びます。
The large, heavy snow falling in thick clumps is called ‘bota-yuki’.
[ぱらぱら]
軽く、まばらに雪が降る様子。
[例]
午後から雪がぱらぱらと降り始めました。
In the afternoon, the snow began to fall lightly.
[はらはら]
粉雪が静かに舞い落ちる様子。
[例]
はらはらと粉雪が舞っています。
Powdery snow is gently drifting down.
[こんこん]
長時間降り続く雪の様子。
[例]
昨晩から雪がこんこんと降っています。
Since last night, the snow has been falling continuously and quietly.
これらのオノマトペを使うことで、雪の降る様子や寒さの質感をより詳細に描写できます。
ただ、これらのほとんどは雪が降る様子にだけ使われ、雨が降る様子には使われません。

雨が降る時に使われるオノマトペは、
こちらの記事にまとめていますので、
気になる人はぜひ見てみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
冬の寒さや雪景色について話すときにオノマトペを使うことで、より臨場感のある表現が可能になります。
これらのオノマトペは、冬の季節感を伝えるだけでなく、日本語の豊かな表現力を感じさせてくれます。
会話や文章に取り入れることで、よりリアルなイメージを相手に伝えることができますので、ぜひ、日常の表現に活用してみてください。