「よろしくお願いします」だけじゃない!ビジネスで使える言い換え表現

目次
1. 「よろしくお願いします」の言い換え表現
2. 文頭や文末を少し変える
3. 相手に依頼する場合
4. 協力や助けを求める場合
5. 書類などを添付した場合
6. ビジネス文書の結びとして
7. まとめ
8. 関連記事
9. コメント
Q: メールが「よろしくお願いします」ばかりになってしまいます。他の表現はありますか?
A: 「よろしくお願いします」は、意味が広く、非常に便利な言葉です。
しかし、1つの文章で繰り返し使うと、単調で表現の幅が狭く感じられることがあります。そうならないように、場面に応じた言い換え表現をご紹介します。
文頭や文末を少し変える
文頭に「どうぞ」「何卒」「心より」などを添えると、より丁寧な印象になります。
[例]
明日の会議へのご参加、どうぞよろしくお願いします。
We appreciate your participation in tomorrow’s meeting.
さらに丁寧にしたい場合は、文末の「します」を「いたします」「申し上げます」に変えると、より格式のある表現になります。
[例]
こちらの件につきまして、何卒ご検討のほど、よろしくお願い申し上げます。
We sincerely request your consideration on this matter.
相手に依頼する場合
「~のほどよろしくお願いいたします」は、依頼の際によく使われる表現です。
「~」の部分には、「ご検討」「ご返信」「ご対応」など、相手に依頼したい内容を入れます。
[例]
恐れ入りますが、ご返信のほどよろしくお願いいたします。
We would appreciate it if you could kindly reply.
「よろしくお願いします」の代わりに「~と幸いです」もしくは「~と幸いでございます」を使うと、より丁寧で柔らかい印象になります。「~」の部分には、丁寧形のままの文を入れることが多いです。
[例]
ご検討いただけますと幸いです。
We would appreciate it if you could kindly consider this.
ご対応いただけますと幸いでございます。
We would be grateful for your response.
協力や助けを求める場合
協力を求める際には、「ご協力」や「お力添え」を添えると、より丁寧な依頼になります。
[例]
プロジェクトの成功のために、ご協力お願い申し上げます。
We sincerely request your cooperation for the success of this project.
今回のプロジェクトにお力添えいただければ幸いでございます。
We would be grateful for your support in this project.
さらに、「ありがたい限りです」を使うことで、より深い感謝の気持ちを伝えられます。
[例]
助言をいただけますと、ありがたい限りでございます。
We would greatly appreciate any advice you could provide.
書類などを添付した場合
メールに書類を添付する際は、「ご確認」や「ご査収」を用いるのが一般的です。「ご査収ください」は、「確認の上、受け取ってください」という意味になります。
[例]
こちらのメールに資料を2点添付しておりますので、ご確認お願いいたします。
We have attached two documents to this email. Please review them at your convenience.
計画表を添付しておりますので、ご査収くださいませ。
We have attached the project plan. Please kindly review and acknowledge receipt.
どうぞご査収のほどよろしくお願いいたします。
We appreciate your confirmation of receipt.
また、書類の処理を依頼する際は、「お取り計らい」を添えるとより丁寧になります。
[例]
見積書をお送りしましたので、よろしくお取り計らいのほどお願い申し上げます。
We have sent the quotation. We would appreciate your kind consideration and handling of the matter.
ビジネス文書の結びとして
ビジネス文書の結びでは、「よろしくお願いします」がよく使われますが、一言添えることで、より丁寧で印象の良い表現になります。
① 継続的なお付き合いをお願いする場合
[例]
今後とも何卒お願いいたします。
We sincerely appreciate your continued support.
今後ともお引き立てをどうぞよろしくお願い申し上げます。
We humbly ask for your continued patronage and support.
今後ともお引き立て賜りますようお願い申し上げます。
We sincerely hope for your continued patronage and support.
② 今後の関係の発展を期待する場合
[例]
末長くお付き合いのほど、お願いいたします。
We look forward to a long and lasting relationship.
③ 返信を促す場合
[例]
お忙しいところ誠に恐縮ではございますが、ご返信のほどよろしくお願いいたします。
We sincerely apologize for the inconvenience, but we would appreciate your reply at your earliest convenience.
④ 挨拶で結ぶ場合
「よろしくお願いします」の代わりに、挨拶で締めくくることも可能です。ただし、相手からの返信を期待しない場合に適しています。
[例]
寒い日(暑い日)が続きますが、どうぞご自愛くださいませ。
As the cold (hot) days continue, please take good care of yourself.
またお目にかかれる日を楽しみにしております。
I look forward to the day we can meet again.
まとめ
「よろしくお願いします」は便利な表現ですが、使いすぎると単調に感じられることがあります。そのため、適切な言い回しを選ぶことで、より丁寧で伝わりやすい表現が可能です。
- 「どうぞ・何卒・心より」などを文頭に加える、または「お願い申し上げます」「幸いでございます」などを文末に使うことで、表現の幅が広がる。
- 依頼や協力のお願い、書類の送付など、場面に応じた言葉を添えることで、より具体的で丁寧な伝え方になる。
- メールやビジネス文書の結びでは、関係の継続や発展を示唆する表現や、あいさつを添えることで、自然で印象の良い締めくくりができる。
シチュエーションに応じた表現を意識しながら、適切な言葉を選んで使い分けてみましょう。
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