JLPT N2・N4語彙 – 「間」と「合間」の違い
目次
1. 「間」と「合間」の違い
2. 間
3. 合間
4. 比べてみよう
5. まとめ
6. クイズ
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8. コメント
Q:「間」と「合間」に違いはありますか?
A: この2つは似たような意味ですが、微妙な違いがあります。それぞれの使い方を知って正しく使えるようになりましょう。
間 (JLPT N4)
何かと何かの「時間」の範囲や感覚を表しますが、大きく2つの意味に分けられます。
① 次の出来事が起こるまでの時間
[例]
飛行機の出発まで少し間があります。
There is still a little time until the plane departs.
⇒ ある出来事(飛行機の出発)が始まるまでの時間を表しています。
② ある状態が連続して続いている時間
その時間の中で、別の動作や状態が継続して行われる場合にも使われます。
後ろの文には、継続を表す「て形+いる」が使われることが多いです。
[例]
宿題をしている間、ずっと音楽を聴いていました。
While I was doing my homework, I was listening to music the entire time.
⇒ 宿題をするという時間の中で、別の動作(聴く)が続いています。
合間 (JLPT N2)
「間」とは異なり、「合間」は連続した作業や行動の中で、一時的な短い時間に行う別の行動や出来事を表します。
[例]
仕事の合間に、少しタバコを吸いに行きました。
I went to smoke a cigarette during a short break from work.
⇒ 連続した仕事の時間の中で、短時間の休憩としてタバコを吸う動作を表します。
[例]
勉強の合間にテレビを見ました。
I watched TV during a short break from studying.
⇒ 連続した勉強の時間中で、一時的にテレビを見るという行動をしたということです。
比べてみよう
では、次のような場合、どちらが適切でしょうか?
[例]
子供は食事の間、ずっとスマホを見ています。
VS
子供は食事の合間、ずっとスマホを見ています。
正しいのは「間」です。
理由は、連続した時間(食事の時間)の中で、もう1つ継続した動作(ずっとスマホを見る)が行われているからです。
では、もう1問チャレンジしてみましょう。
[例]
休憩の間、ちょっとコンビニへ行きました。
VS
休憩の合間に、ちょっとコンビニへ行きました。
この場合、適切なのは「合間」です。
こちらは「ちょっと」という表現から、短い時間に行われた一時的な動作であることがわかるためです。
まとめ
[間]
- 時間の範囲や感覚を指し、大きく以下の2つの意味がある。
- 次の出来事が起こるまでの時間
- 連続して続いている時間の中で、もう1つ継続した動作や状態を表す。
[合間]
- 連続した行いの中で生じる短い時間を指し、その間に行われる動作や出来事を表す。
クイズ
次の文を読んで、( )から文脈に合った表現を選んでください。
問題をクリックすると答えが表示されます。
A. 間
友達はわたしと話している間も、ずっとSNSを確認しています。
My friend keeps checking SNS even while talking to me.
*2つの動作が継続しているので「間」が正解です。
A. 合間
会議の合間に、急いでメールを確認しました。
I quickly checked my emails during the break in the meeting.
*もう一方の動作が「急いで」なので短い時間で行っています。「合間」が正解です。
A. 間
映画を見ている間、ポップコーンを食べるのが好きです。
I like eating popcorn while watching a movie.
*2つの動作が継続しているので「間」が正解です。
A. 合間
勉強の合間に、少し友達と電話をしました。
I called a friend for a short time during a study break.
*もう一方の動作が「少し(の時間)」なので短い時間で行っています。「合間」が正解です。