JLPT N1 文法一覧
文法 | 意味・ルール | 例文 | 日本語Navi |
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あっての | [意味] あるものがあるから、もう一方が成り立つ・価値があることを表す [ルール] [N] 名詞+あっての | 努力あっての成功です。 信頼あってのビジネスです。 | – |
いかんで | [意味] 程度や種類に対応して、状況が変わる・考えを決めることを表す [ルール] [N] 名詞(+の)+いかんで | 明日の天気いかんで、キャンプに行くかどうか決めよう。 彼の反応いかんで、この計画を進めるかどうか決めます。 | – |
いかんでは | [意味] 条件に基づいて、状況や結果や変わることを表す [ルール] [N] 名詞(+の)+いかんでは | その提案はいかんでは、プロジェクトの方向性を変えるかもしれません。 状況いかんでは、この問題は解決できないかもしれません。 | – |
いかんに関わらず | [意味] あることがどういった状況であっても関係なく、その後の結果や状況が変わらないことを表す [ルール] [N] 名詞(+の)+いかんに関わらず | 彼の意見いかんに関わらず、計画は変更しないつもりです。 成績の良し悪しいかんに関わらず、全員が卒業します。 | – |
いかんによらず | [意味] 「いかんにかかわらず」と同じ意味をもつ あることがどういった状況であっても関係なく、その後の結果や状況が変わらないことを表す [ルール] [N] 名詞(+の)+いかんによらず | 成績いかんによらず、すべての生徒が参加できます。 あなたの意見いかんによらず、この決定は変わりません。 | – |
限りだ | [意味] 話し手が感情を強く言うときの表現 [ルール] [A] い形容詞+限りだ [Na] な形容詞+限りだ | 彼が成功したと聞いて、嬉しい限りだ。 こんな面白い話を聞けて、愉快な限りだ。 | – |
かたがた | [意味] 1つの行動がいくつかの目的をもち、その目的を同時に達成するということを表す [ルール] [V] する動詞の名詞+かたがた | この本を持っていくかたがた、お礼の手紙を渡しました。 旅行かたがた、友達に会いに行きました。 | – |
かたわら | [意味] 職業や立場など主となるものがありながら、別の活動もしていることを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+かたわら [N] 名詞+の+かたわら | 彼女は仕事のかたわら、ボランティア活動も行っています。 彼は本を読むかたわら、音楽も聴いています。 | – |
かと思いきや | [意味] そう思ったことが実際は違ったと言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞普通形+かと思いきや [A] い形容詞普通形+かと思いきや [Na] な形容詞普通形+かと思いきや [N] 名詞普通形+かと思いきや | 彼はすぐに来るかと思いきや、結局来ませんでした。 寒いかと思いきや、意外と暖かかったです。 この問題は簡単かと思いきや、解くのに時間がかかりました。 彼は先生かと思いきや、生徒でした。 | – |
からある/する/からの | [意味] 数量や程度が大きいことを強調するときに使う [ルール] [N] 数量+からある/+からの [N] 値段+からする/+からの | 1000人からの参加者が集まりました。 このイベントに参加するには、1万円からするチケットを買わなければいけません。 | – |
かれ~かれ | [意味] 程度に差があっても、必ず何かがある・影響があると言いたいときの表現 [ルール] [A] い形容詞 | 遅かれ早かれ、結果がわかるでしょう。 高かれ安かれ、品質が良ければ問題ありません。 | – |
がてら | [意味] 目的のある行動をするときに、ついでにもう1つ行動をすることを表す [ルール] [V] 動詞語幹+がてら [N] する動詞の名詞+がてら | 散歩がてら、近くのカフェに寄ってみました。 買い物がてら、友達と会う予定です。 | – |
が早いか | [意味] あることが起こるとすぐ直後にもう1つのことが起こる様子を表す [ルール] [V] 動詞辞書形+が早いが | 彼がドアを開けるがはやいか、子どもたちは部屋に駆け込みました。 彼が話し終わるがはやいか、皆が笑い出しました。 | – |
きっての | [意味] 場所や集団などの範囲の中で、最も良いものや代表的なものを言いたいときに使う [ルール] [N] 名詞+きっての | 彼は日本きっての人気俳優です。 これは世界きっての美しい景色です。 | – |
きらいがある | [意味] ある傾向になりやすいことを批判的に言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞辞書形/ない形+きらいがある [N] 名詞+の+きらいがある | 彼は何でもすぐにあきらめるきらいがあります。 彼女は人に頼むのを嫌がるきらいがあります。 | – |
極まる | [意味] 極端な状態や限度を超えた状況を表す 不快感や批判的な気持ちを強く言いたいときの表現 [ルール] [Na] な形容詞 | あんなに大声で話すのは、失礼極まる行動です。 彼の無関心な態度には不愉快極まります。 | – |
こととて | [意味] やや古くてフォーマルな表現 謝罪の理由をや許しを求めるときに使う [ルール] [V] 動詞普通形+こととて [A] い形容詞普通形+こととて [Na] な形容詞+こととて [N] 名詞+の+こととて | 急なお願いで失礼することとて、何卒ご理解ください。 体調不良のこととて、今日はお休みさせていただきます。 | – |
ごとき/ごとく | [意味] 「ように」と同じ意味をもつ古い表現 [ルール] [V] 動詞普通形+ごとき/ごとく [N] 名詞+の+ごとき/ごとく [N] 名詞+である+ごとき/ごとく | 彼女は月のごとく美しいです。 夢のごとく幸せな時間でした。 弓のごとく引かれた線で、この絵がより魅力的になっています。 | – |
始末だ | [意味] あることが最終的に非常に悪い結果になったことを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+始末だ | そんなことを言ったら、結局、みんなに嫌われる始末です。 遅刻して、社長に怒られる始末だ。 | – |
術がない | [意味] 何もする方法やがない、何もすることができないことを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+術がない | この問題には術がない。どうしても解決できないよ。 大事な時計が壊れましたが、古くて修理する術がありません。 | – |
すら | [意味] 「さえ」と同じ意味をもつ 最も基本的なことや最小限のことを例にして、そのことも不可能な状態・難しい状況であることを表す [ルール] [N] 名詞+すら | 彼は漢字すら書けません。 優秀な彼ですらこの問題を解けないのに、私にできるわけがないよ。 | さえ VS すら |
ずくめ | [意味] あることで満たされている・あることが連続して起こる様子を表す [ルール] [N] 名詞+ずくめ | この店の料理は辛いものずくめです。 今年はいい仕事を見つけて、素敵な人にも出会えていいことずくめです。 | ずくめ VS まみれ |
ずにはおかない | [意味] ①自然と結果的に起こること、そういう気持ちになることを表す ②必ず何かを達成するという意欲や方針などの強い気持ちを表す [ルール] [V] 動詞ない形 [V] 動詞ない形+では+おかない *しない→せずにはおかない | ①あの歌を聞くと、歌わずにはおかない気持ちになります。 ①この映画を見たら、涙せずにはおかないよ。 ②彼はどんなことがあっても、必ず成功させずにはおかないです。 ②犯人を必ず捕まえずにはおかない。 | – |
ずにはすまない | [意味] その場やある状況において感じた強い義務や責任の気持ち、または避けられない結果を表す [ルール] [V] 動詞ない形 [V] 動詞ない形+では+すまない *しない→せずにはすまない | あんなことをしたからには、謝らずにはすまない。 この失敗は、責任を取らないではすまないでしょう。 約束を破ったことについては、必ず説明せずにはすまない。 | – |
そばから | [意味] あることをしてもすぐにまた何かが起こる様子を表す [ルール] [V] 動詞辞書形/た形+そばから | 彼は本を読むそばから、すぐに寝てしまうそうです。 そうじをするそばから、子どもたちがまた散らかしてしまいます。 | – |
たためしがない | [意味] 過去に一度も経験がない、そのような結果になったことがないことを表す [ルール] [V] 動詞た形+ためしがない | 彼は、やると言ってやったためしがありません。 ジョンさんは時間通りに来たためしがない。 | – |
ただ~のみ | [意味] 他のものを除いて、1つだけに限定して強調するときの表現 [ルール] [V] ただ+動詞普通形+のみ [A] ただ+い形容詞普通形+のみ [Na] ただ+な形容詞普通形+のみ [Na] ただ+な形容詞 [N] ただ+名詞普通形+のみ [N] ただ+名詞+である+のみ | 試験の結果がどうなるか、ただ祈るのみです。 今の生活はただ辛いのみで、明るい未来が想像できない。 ただ有名であるのみで、彼には実力が伴っていません。 昨日のパーティーではただ挨拶のみで、ほとんど交流がありませんでした。 | – |
た弾みに/拍子に | [意味] 何かをきっかけに自然にまたは偶然あることが起きることを表す [ルール] [V] 動詞た形+弾みに/拍子に | 彼のやさしい言葉を聞いた弾みに、涙が出てきました。 倒れた拍子に、電話が壊れてしまいました。 | – |
たところで | [意味] もしある行動や努力しても、期待した結果や効果が得られないことを表す [ルール] [V] 動詞た形+ところで | 今から勉強したところで、試験には受かりそうもないよ。 いくら頼んだところで、彼は手伝ってくれないでしょう。 | – |
た分だけ | [意味] ある行為の程度の時間に応じて、結果や影響が変わることを表す [ルール] [V] 動詞た形+分だけ | 勉強した分だけ、試験の結果が良くなりました。 経験を積んだ分だけ、以前よりもお客様への応対力が上がりました。 | – |
たまでだ/ことだ | [意味] ある行動を特別な扱いをせず、当然のことをしただけだと言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞た形+までだ/までのことだ | 人として当たり前のことをしたまでです。 困っている人を助けたまでだよ。 | – |
たら最後 | [意味] ある状況を仮定して、もしそのようになったら、元の状態には戻らない・全てが終わるといった最悪の結果を強調する表現 [ルール] [V] 動詞た形+ら最後 | そんなことをしたら最後、もう誰も信じてくれなくなるよ。 一度彼を怒らせたら最後、なかなか機嫌を直してくれません。 | – |
たりとも~ない | [意味] 1と助数詞を使って最小単位を極限まで否定する表現 [ルール] [N] 1+助数詞+たりとも~ない | 一分たりとも無駄にしてはなりません。 結局、彼は一言たりとも話しませんでした。 | – |
たる | [意味] 立場を表す言葉と一緒に使い、その立場に対する理想的な態度や姿勢を表す [ルール] [N] 名詞+たる | リーダーたる者、部下を守る責任があります。 社会人たる者、約束は守るべきです。 | – |
だに | [意味] 「~するだけでも・すら」と似た意味をもつ 驚きや恐怖、嫌悪、感嘆を表す言葉と使って強い感情を表す [ルール] [V] 動詞辞書形+だに [V] する動詞の名詞+だに [N] 名詞+だに *夢→夢にだに | 彼女の無礼な態度を見るだに、腹が立ちます。 そのような大事件が起こることを想像だにしなかった。 長い計画が実現できるなんて、夢にだに思っていませんでした。 | – |
だの~だの | [意味] 不満や批判などを感じていることの中から2つ具体例を挙げたいときに使う [ルール] [V] [A] [Na] [N] 動詞/い形容詞/な形容詞/名詞普通形+だの+動詞/い形容詞/な形容詞/名詞普通形+だの | 彼は遅刻だの、宿題を忘れただの、毎回問題を起こしています。 母は寒いだの疲れただのと文句を言っています。 | – |
つくす | [意味] ①対象の物をなくす状態を表す ②完全に・徹底的に行う様子や状態を表す [ルール] [V] 動詞語幹+つくす | ①子供はお腹が空いていたようで、出した料理を食べつくしてしまいました。 ①わたしのアイデアは出つくしたので、何か考えてくれませんか。 ②彼は歴史のことを知り尽くしています。 | – |
つ~つ | [意味] 対立関係にある動詞と一緒に使って、交互に入れ替わりながら進行する様子を表す [ルール] [V] 動詞語幹+つ+動詞語幹+つ | 泣きつ笑いつして、祖父は自分の昔の話をしていました。 飲みつ食べつして、楽しい夜を過ごしました。 | – |
てからというもの(は) | [意味] あることをきっかけに起きた変化が大きいことを表現する [ルール] [V] 動詞て形+からというもの | 新しい仕事を始めてからというもの、毎日忙しくてなかなか休めません。 子どもが生まれてからというもの、主人は家事を積極的にするようになりました。 | – |
手前 | [意味] 話し手が何かを言ったりしたあと、責任や義務を感じてその行動を起こさなければいけないという気持ちを表す [ルール] [V] 動詞辞書形/た形+手前 [N] 名詞+の+手前 | 約束した手前、遅れてでも行かなければなりません。 上司の手前、遅刻はできません。 | 以上 VS 手前 |
ても差し支えない | [意味] 「~ても問題ない」と同じ意味をもつ 消極的な許可、または遠慮した質問をするときに使う [ルール] [V] 動詞て形+も差し支えない [A] い形容詞て形+も差し支えない [Na] な形容詞て形+も差し支えない [N] 名詞て形+も差し支えない | この資料をコピーしても差し支えないですか。 暑くても差し支えないので、外で仕事をしたいです。 少し不便でも差し支えないので、空気の良いところに住みたいな。 雨でも差し支えないように、テントの準備もしておこう。 | – |
てやまない | [意味] 「祈る・願う・愛する」などの動詞と一緒に使い、相手に対して心からそう思っていることを表す [ルール] [V] 動詞て形+やまない | 彼の成功を心から願ってやまない。 みんなの幸せを祈ってやみません。 | – |
であれ | [意味] 「~に関係なく」と同じ意味をもつ どんな状況や条件であっても、あることをしなければいけないと言いたいときに使う [ルール] [N] 名詞+であれ | 彼はどんな職業であれ、必ず成功するでしょう。 どんな困難であれ、私は乗り越えるつもりです。 | – |
であれ~であれ | [意味] あることに対しての具体例を2つあげ、それ以外にも全部当てはまることを表す [ルール] [N] 名詞+であれ+名詞+であれ | 社会人であれ学生であれ、自己管理が重要です。 今回のプロジェクトが成功であれ失敗であれ、私は全力を尽くしました。 | – |
でなくてなんだろう | [意味] 抽象的な言葉を取り上げて、確信をもって「それが本当~だ」という気持ちを表す [ルール] [N] 名詞+でなくてなんだろう | 彼の行動こそが、正義でなくてなんだろう。 この美しい景色は、まさに自然の力でなくてなんでしょう。 | – |
ではあるまいし | [意味] 相手に非現実的なことを聞かれたり過度に期待されたときに、それが限度を超えていて対応できないことやそれに対する忠告などをする表現 [ルール] [N] 名詞+ではあるまいし | 子どもじゃあるまいし、そんなことで怒るべきではないよ。 彼はプロではあるまいし、完璧を求めるのは無理です。 A「市役所でちゃんと手続きできるかな。」 B「ここは外国ではあるまいし、できるでしょう。」 | – |
と相まって | [意味] あることが良い影響を与えて、より良い効果を生むことを表す [ルール] [N] 名詞+と相まって | この素晴らしい景色と相まって、とても美しい写真が撮れました。 彼の才能と努力と相まって、成功を収めました。 | – |
とあって | [意味] 特別な様子や状況を理由に、あることが起こることを表す 話し手が客観的に見た様子を表す [ルール] [N] 名詞+とあって [N] 名詞普通形+とあって | 彼は有名な作家とあって、その本はすぐに売り切れました。 昨日は祝日だったとあって、どの店も混雑していました。 | – |
とあれば | [意味] ある条件や状況を示し、そのためなら何かをするのは当然だ・必要だと言いたいときに使う [ルール] [N] 名詞+とあれば | かわいい孫の頼みとあれば、何でもしたくなります。 成功のためとあれば、どんな努力も惜しみません。 | – |
といい~といい | [意味] あることについて評価したいときに2つ具体例を挙げつつ、結果として全体的に優れていることを表す [ルール] [N] 名詞+といい+名詞+といい | このレストランは料理といいサービスといい、どれも素晴らしい。 彼女は外見といい性格といい、完璧です。 | – |
というところだ | [意味] あまり多くないおおよその時間や数量を表す おおよその見積もりや予測が「~以上ではない」と言いたいときに使う [ルール] [N] 名詞+というところだ | 今日の売上は10万円というところだ。 医者によると彼の命はもって、半年というところだそうです。 | – |
というもの | [意味] 「~の期間中/時間ずっと」のように、話し手にとってある時間や期間が長かったことを強調する表現 [ルール] [N] 期間を表す言葉+というもの | ここ3ヶ月というもの、毎日練習を続けてきました。 結婚して40年というもの夫は家庭を支えてくれました。 | – |
といえども | [意味] ある条件や人を取り上げ、予想とは反対の事実や意外性を強調する表現 [ルール] [N] 名詞+といえども [N] 名詞普通形+といえども | 70歳といえども、彼女は非常に若々しく見えます。 厳しい状況だったといえども、チームは諦めずに頑張り続けました。 | – |
といえども~ない | [意味] 1と助数詞を使って最小単位を極限まで否定する表現 [ルール] [N] 1+助数詞+といえども~ない | 1回といえども、失敗することはできないよ。 1分といえども、ここでの時間を無駄に過ごすわけにはいきません。 | – |
といったらない | [意味] ある程度が極端に良いこと、または悪いことを表現する 「言葉に表せないほど~だ」という感情や驚きを強調するときに使う [ルール] [A] い形容詞+といったらない [N] 名詞+といったらない | その美しさといったらない。まるで絵画のようだ。 あの映画の感動的なシーンといったらない。涙が止まらなかった。 | – |
といわず~といわず | [意味] 具体的な例を2つ取り上げ、それ以外も同じ状況であることを表す [ルール] [N] 名詞+といわず+名詞+といわず | 息子は昼といわず夜といわず、彼はずっとゲームをしています。 子供といわず大人といわず、この映画は誰にでも人気があります。 | – |
と思いきや | [意味] あることについて予想とは反対の結果が起きたときに使う [ルール] [V] 動詞普通形+と思いきや [A] い形容詞+と思いきや [Na] な形容詞 [N] 名詞+だ+と思いきや | 彼は試験に合格したと思いきや、実際は不合格でした。 この建物は古いと思いきや、内装はとても現代的です。 この問題は簡単だと思いきや、実際は非常に難しかったです。 その本は話だと思いきや、読んでみると意外に面白かったです。 | – |
ときたら | [意味] 非難、不満を言いたい話題を取り上げるときに使う [ルール] [N] 名詞+ときたら | 彼ときたら毎回遅刻してくるので、もう少し時間に正確であってほしい。 この仕事ときたら、本当にやりがいがありません。 | – |
ところを | [意味] 相手の状況を配慮するときに使う 相手に対するお詫びや感謝の気持ちを表すことが多い [ルール] [V] 動詞普通形+ところを [A] い形容詞普通形+ところを [Na] な形容詞+ところを [Na] な形容詞普通形+ところを [N] 名詞+の+ところを [N] 名詞普通形+ところを | 寝ているところを起こしてごめんなさい。 お忙しいところをお邪魔して申し訳ありません。 仕事が大変なところをわざわざ来てくれてありがたいよ。 お疲れのところを失礼します。お伝えしたいことがございます。 | – |
とは | [意味] 予想していなかった事実や結果が起きたときの驚きや意外な気持ちを表す [ルール] [V] 動詞普通形+とは [A] い形容詞普通形+とは [Na] な形容詞普通形+とは [N] 名詞普通形+とは | まじめな彼が無責任なことを言うとは信じられません。 日本語がこんなに難しいとは想像していませんでした。 今、お金持ちの彼が実は昔は貧乏だったとは驚きです。 ゆみさんの母親があの有名な女優とは知りませんでした。 | – |
とはいえ | [意味] ある人やことに対しての事実を認めた上で、そのことに反する意外なことを言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞普通形+とはいえ [A] い形容詞普通形+とはいえ [Na] な形容詞普通形+とはいえ [N] 名詞+とはいえ | インターネットで何でも分かるとはいえ、自分で調べなければいけないことも多いです。 忙しかったとはいえ、メールぐらい送れたでしょう。 便利とはいえ、AIの使い方を間違えると危険です。 子供とはいえ、彼の発言には考えさせられるものがありました。 | – |
とばかりに/言わんばかりに | [意味] 相手が言葉にしなくても、行動や態度からその意図や気持ちが伝わることを表現する [ルール] [V] 動詞普通形/丁寧形+とばかりに/言わんばかりに [A] い形容詞普通形/丁寧形+とばかりに/言わんばかりに [Na] な形容詞普通形/丁寧形+とばかりに/言わんばかりに | 彼は早く行こうと言わんばかりに私を急かしました。 子供達は早く遊びたいとばかりに、公園に向かって走り出しました。 彼は満足だとばかりに大きくうなずきました。 | – |
ともあろう | [意味] 話し手が高く評価する人やものと一緒に使い、それにふさわしくない行為をしたことを表す [ルール] [N] 名詞+ともあろう | あの有名な作家ともあろう人が、そんな失敗をするなんて信じられないよ。 大学の教授ともあろう者が、そんな簡単な質問に答えられないなんておかしいです。 | – |
ともなく/ともなし | [意味] ①ある行為が特に目的や意図をがないことを表す ②人や場所が明確でないことを表す [ルール] ①[V] 意志形の動詞の辞書形+ともなく/ともなし ②[N] 疑問詞+ともなく/ともなし | ①彼は本を読むともなく、ただ眺めています。 ①人気の歌を何度も聞いているうちに、覚えるともなく全部覚えてしまいました。 ②東京という街はどこからともなく人がやって来ます。 ②いつからともなくSNSは当たり前のものになりました。 | – |
ともなると | [意味] ある特定の立場や状況になったときに、それにふさわしい事柄や条件が成立することを表す その立場にふさわしい行動や特権など強調する表現 [ルール] [N] 名詞+ともなると | 夏ともなると、暑さに耐えられなくなることが多いです。 高い地位ともなると、責任が非常に重くなります。 | – |
ないまでも | [意味] 「完全にそのような状態でなくても、それに近い程度のことをする。」と言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞ない形+までも | 毎日はしないまでも、週に数回は運動するべきです。 結婚はしないまでも、一緒に住むことは考えています。 | – |
ないものでもない | [意味] 「完全に不可能ではない」ことを表し、消極的に肯定する表現 あることが難しいが、可能性があるという判断や推量を表す [ルール] [V] 動詞ない形+ものでもない | 完璧ではないまでも、十分にいい出来ですよ。 海外旅行に行けないまでも、国内で楽しむ方法はたくさんあります。 | – |
ながら(も) | [意味] ①ある状態がずっと変わらないで続いていることを表す ②ある状態のまま何かをする様子を表す ③ある時点ですでに備わったものを表す [ルール] [V] 動詞語幹+ながら [A] い形容詞+ながら [Na] な形容詞 [Na] な形容詞 [N] 名詞+ながら [N] 名詞+であり+ながら | ①いつもながら彼の話し方はユーモアであふれています。 この店は昔ながらの作り方で、そばを作り続けています。 ②子供は涙ながらに事故のことを話しました。 ③バッハは生まれながらにして天才でした。 | ながら VS つつ VS のに VS くせに |
なくして(は) | [意味] あることがなければ、実現が難しいだろうと言いたいときに使う [ルール] [N] 名詞+なくして(は) | 努力なくして成功はあり得ないよ。 健康なくして幸せは感じられません。 | なくして VS なしに |
なくもない | [意味] 「完全にそうではない」ことを表し、消極的に肯定する表現 話し手の判断や好き嫌いについて言うことが多い [ルール] [V] 動詞ない形な [A] い形容詞 [Na] な形容詞 [N] 名詞+で+なくもない | この問題は解決しなくもないが、時間がかかるだろう。 この作品は悪くもないが、もう一度見たいとは思わないな。 今住んでいるところは不便でなくもないが、もっと便利なところに住みたい。 この料理は嫌いでなくもないけど、もう食べたくないです。 | なくもない VS ないこともない |
なしに | [意味] 何かがない状態や本来あるべきことがないことを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+なしに [N] する動詞の名詞+なしに [N] 名詞+なしに | 計画なしにそのプロジェクトを進めるのは危険ですよ。 前もって準備なしに旅行に行くのは心配です。 | なくして VS なしに |
ならでは | [意味] ある人やものの特徴や特有を強調する表現 [ルール] [N] 名詞+ならでは | この料理の味は、地元ならではです。 この景色は、山頂ならではの美しさですね。 | – |
なり | [意味] あるこ動作や出来事のすぐあとに、予想していなかったことが続けて起こることを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+なり | 兄は電話を切るなり急いで外へ飛び出していきました。 彼女はその知らせを聞くなり、子供のように泣き出しました。 | なり VS とたん |
なりとも | [意味] 最小限の条件や希望を表す [ルール] [N] 名詞+なりとも | 彼の気持ちは多少なりとも理解できます。 一目なりとも会いたいです。 | – |
なり~なり | [意味] 相手に2つ選択肢を与え「どちらでもいいから行動してほしい」という気持ちを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+なり+動詞辞書形+なり [N] 名詞+なり+名詞+なり | 運動するなり読書するなり、何か趣味を見つけたらいいのに。 旅行なり買い物なり、休日には好きなことをしたらどうですか。 | – |
なりに | [意味] ある物事や立場にふさわしい状況で、それに見合った方法や手段を取ることを表す [ルール] [V] 動詞普通形+なりに [A] い形容詞+なりに [Na] な形容詞 [N] 名詞+なりに | できないなりに一生懸命努力をしています。 忙しいなりに、家族との時間を大切にしているつもりです。 不便なりに、工夫して生活しています。 彼なりに努力していることは確かですよ。 | – |
に(は)当たらない | [意味] する価値がない、必要がないこと、それ程のことでないこと、 あることに該当しないことを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+に(は)当たらない [N] する動詞の名詞+に(は)当たらない | A「山田さん、遅いですね。大丈夫でしょうか。」 B「電車が遅れていると連絡があったので、心配には当たりませんよ。」 彼は毎日努力をしていて、今回の試験の合格は驚くに当たらない結果でした。 | – |
にあって | [意味] 「(場所)で・おいて」よりも硬い表現 特別な時間や場所、状況などを示し、そこでの出来事や状況を表す [ルール] [N] 名詞+にあって | 困難にあっても、彼は冷静に対処しました。 戦争にあって、人々の生活は非常に困難なものでした。 | – |
に至って | [意味] 「ある重大な事態になって、ようやく~する」ことを表す [ルール] [N] 名詞+に至って | 問題が何度も繰り返され、ついに経済危機に至って、政府は緊急対応を始めました。 彼の態度は改善されず、最終的には解雇に至って、ようやく彼は自分の過ちに気づきました。 | – |
に至っては | [意味] 良くない評価をもとに、その中でもある人やものが極端であることを表す [ルール] [N] 名詞+に至っては | 彼の態度はいつもひどいが、今回に至っては本当に無礼でした。 このチームの問題は大きかったが、リーダーに至っては全く責任を取らなかった。 | – |
に至る | [意味] いろいろなことがあったあと、その結果や結末がどうなったのかを言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞辞書形+に至る [N] 名詞+に至る | 何度も努力を重ねた結果、成功に至りました。 あの会社は数々の問題があり、ついに倒産に至ったようです。 | – |
に至るまで | [意味] あることが最終的にどの範囲にまでに広がったか達したかを強調する表現 [ルール] [N] 名詞+に至るまで | その事件は、全国に至るまで影響を及ぼしました。 その問題は国内にとどまらず、外国にも影響を与え、ついには国際問題に至るまで広がりました。 | – |
に言わせれば | [意味] 「~の意見としては」と同じ意味をもつ 話し手の意見を強調したいときに使う [ルール] [N] 人を表す言葉+に言わせれば | 彼に言わせれば、この方法が最も効果的だそうです。 専門家に言わせれば、この研究結果には疑問が残るとのことです。 | – |
にかかっては/かかったら/かかると/かかれば | [意味] 能力や特徴をもったひとが扱うと、他とは違う影響を与えたり大きな結果を生むことを表す [ルール] [N] 名詞+にかかっては/にかかったら/にかかると/にかかれば | 簡単な文章でも、話し上手な人の手にかかっては、興味深い講演に変わってしまう。 こんな問題は、彼女にかかるとすぐに解決するでしょう。 | – |
に関わる | [意味] 「それに重大な影響を与える」ことを表す 社会的・論理的なことなど重要な問題について述べるときに使う [ルール] [N] 名詞+に関わる | この問題は私たち全員に関わる重要なことです。 この法律は、教育に関わる重要な変更を含んでいます。 | – |
に限ったことではない | [意味] 「〜に限らない・〜だけではない」と同じ意味をもつ 特定の範囲や条件に限らず、広い範囲で起こりうる事実を強調するときに使う [ルール] [N] 名詞+に限ったことではない | 彼が怒っているのは、これに限ったことではないですよ。 少子化は日本に限ったことではなく、様々な国でも起きています。 | – |
にかこつけて | [意味] あることを口実にして、本来の意図や目的でないことをするときに使う [ルール] [N] 名詞+にかこつけて | 夫はいつも仕事にかこつけて帰りが遅いです。 父親の病気にかこつけて 1週間仕事を休みました。 | – |
にかたくない | [意味] 状況をもとに、ある人の気持ちが安易に推測できるときに使う [ルール] [V] 動詞辞書形+にかたくない [N] 名詞+にかたくない | 消費税の増税が国民の大きな負担になることは理解にかたくない。 親を亡くした彼の気持ちは想像にかたくないです。 | – |
にかまけて | [意味] 特定のことに集中するあまり、他のことに気を配らない様子を否定的に表す [ルール] [N] 名詞+にかまけて | 試験の勉強にかまけて、彼に連絡するのを忘れていました。 仕事にかまけて、健康管理を怠ってしまっていました。 | – |
にして | [意味] 特定の年齢や状態に達して初めて得られる経験や知識を表す [ルール] [N] 名詞+にして | 彼は50歳にして、ようやく人生の意味を理解し始めました。 これは、キャリア10年にして初めて得た知識です。 | – |
に忍びない | [意味] 「我慢できない・ 耐えられない・ 〜するのに心が痛む」というような感情があり、それを行うことができない、または行うことが非常に辛いという気持ちを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+に忍びない | あの子の悲しそうな顔を見るに忍びない。 その国の悲惨な歴史は、聞くに忍びないです。 | – |
に即して | [意味] 「に従って」と同じ意味をもつ そのことが基準に事実や規範を示すときに使う [ルール] [N] 名詞+に即して | 校則に即して、制服を着なければなりません。 社員は規則に即して、毎日定時に出社すること。 | – |
に耐える | [意味] 「~するだけの価値がある」と同じ意味をもつ あることをする価値を表す [ルール] [V] 動詞辞書形+に耐える [N] する動詞の名詞+に耐える | 彼女の歌が聞くに耐えるかどうかは別問題です。 このアニメは大人でも十分鑑賞に耐えるものです。 | – |
に足る | [意味] あることをするだけの人やものであると言うときに使う 必要な条件や基準を満たしていたり何かに対して十分であったりすることを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+に足る [N] する動詞の名詞+に足る | この本は読むに足る内容です。 彼は信頼するに足る人物です。 | – |
にとどまらず | [意味] あることが狭い範囲でなく広いところにまで及んでいる様子を表す [ルール] [V] 動詞普通形+にとどまらず [Na] な形容詞普通形+にとどまらず [Na] な形容詞 [N] 名詞+にとどまらず [N] 名詞+である+にとどまらず | 彼の行動は信頼を奪うにとどまらず、周囲の人々との関係も壊してしまった。 彼の態度は不誠実であるにとどまらず、他の社員にも悪影響を与えています。 その映画は感動的であるにもとどまらず、深い社会的メッセージも込められています。 | – |
に則って | [意味] 「~に従って・~に基づいて」と同じ意味をもつ ある基準やルール、方針に従って行動することを表す [ルール] [N] 名詞+に則って | 規則に則って、全員が時間通りに出席しなければなりません。 契約書に則って、支払いは翌月に行われる予定です。 | – |
には及ばない | [意味] 「〜する必要はない・〜するほどのことではない」と同じ意味をもつ 何かを心配したり、過度に行動したりする必要がないことを強調するときに使う [ルール] [V] 動詞辞書形+には及ばない [N] する動詞の名詞+には及ばない | 心配には及ばないよ。すべて順調に進んでいるから。 私が手伝うには及ばないほど、彼は自分でうまくやっています。 | – |
には無理がある | [意味] 現実的に実現が難しいことを表す [ルール] [V] 動詞辞書形+には無理がある [N] 名詞+には無理がある | 彼の話には無理があるよ。 そんな短期間で完成させるのは、どう考えても無理があります。 | – |
にひきかえ | [意味] ある人やことが正反対であったり、大きく違っていることを対照的に比較するときに使う [ルール] [V] 動詞普通形+の+にひきかえ [A] い形容詞普通形+の+にひきかえ [Na] な形容詞+の+にひきかえ[ Na] な形容詞 [N] 名詞+な+の+にひきかえ [N] 名詞+である+の+にひきかえ | 昔の人は自分で何でも生み出したのにひきかえ、今の人達は便利な道具に頼りすぎています。 その映画のポスターは視覚的に非常に美しいのにひきかえ、ストーリーは単調で退屈でした。 彼の言うことは理論的で正確なのにひきかえ、私の意見は感情的なものです。 前回の試験結果にひきかえ、今回はかなり良い結果でした。 | に比べて VS にひきかえ |
にもほどがある | [意味] ある行動や状態が過度である、または許容できない範囲を超えていることを強調する表現 [ルール] [V] 動詞辞書形/ない形+にもほどがある [A] い形容詞普通形+にもほどがある [Na] な形容詞 [N] 名詞+にもほどがある | 遅刻するにもほどがある。もう1時間も過ぎているぞ。 こんな深夜にうるさいにもほどがある!もっと静かにしてくれなきゃ眠れないよ。 わがままにもほどがある。もう少し周りの人のことを考えなさい。 冗談にもほどがあるよ。そんなこと言われたら本気で怒るよ。 | – |
にもまして | [意味] 「~よりも・~以上に」と同じ意味をもつ あることよりもさらに重要なことがあることを強調するときに使う [ルール] [N] 名詞+にもまして | 以前にもまして外国人観光客が増えています。 いつにもまして、彼女は今日とても楽しそうだ。 | – |
に~を重ねて | [意味] 時間や労力を費やした上であることを繰り返した結果、その目的を達成した結果や結論を表す [ルール] [N] 名詞に+名詞を重ねて | 研究に研究を重ねて、新しい薬が開発されました。 失敗に失敗を重ねて、彼は成功への道を見つけました。 | – |
ねばならない | [意味] 「なければいけない」の古い表現 [ルール] [V] 動詞ない形 *ある→あらねばならない *する→せねばならない | 学校に遅れないように、早く家を出なければならない。 どんなに困難でも、自分の目標を達成せねばなりません。 | – |
の至り | [意味] 「最高の~だ。」と言いたいときに使うやや古い表現 話し手が物事の成り行きや結果の気持ちを伝えるときに使う [ルール] [N] 名詞+の至り | このような賞をいただけるとは光栄の至りです。 ご配慮いただき、恐縮の至りでございます。 | – |
の極み | [意味] 「最高の~だ」と言うときに使うやや古い表現 あるものの極限または最高の状態を表すときに使う [ルール] [N] 名詞+の極み | こんなに素晴らしい演奏を聴けるなんて、感動の極みです。 毎日残業ばかりで疲労の極みに達しています。 | – |
のやら | [意味] 「のだろうか」と同じ意味をもつが、それよりもやや控えめな表現 疑問を抱きつつも特に答えは求めていないときに使う [ルール] [V] 動詞普通形+のやら [A] い形容詞普通形+のやら [Na] な形容詞+のやら [N] 名詞+な+のやら | うちの息子は何を考えているのやら分かりません。 この問題はどう解決すればいいのやら、答えが見つからない。 この部屋には時計がたくさんあるが、どれが正確なのやら…。 何が本当なのやら。 | – |
はいざしらず | [意味] 特定の条件や状況を除き、それ以外では成り立たないことを表す [ルール] [V] 動詞普通形(+の)+なら+いざしらず [A] い形容詞普通形(+の)+なら+いざしらず [Na] な形容詞普通形(+の)+なら+いざしらず [Na] な形容詞(+の)なら+いざしらず [N] 名詞+は+いざしらず [N] 名詞+なら+いざしらず | 多忙な社長ならいざしらず、社員が遅刻するのは問題です。 忙しいのならいざしらず、ひまなのに残業するなんて理解できないよ。 子供ならいざしらず、大人がそんなことをするなんて信じられません。 昔はいざしらず、今ではそれは通用しない考えです。 | – |
はおろか | [意味] 当然の事柄を挙げ、さらにそれを上回ることも成り立つことを表す それに対する話し手の驚きや不満の気持ちを表す [ルール] [N] 名詞(+助詞)+はおろか | あの人は日本に10年以上住んでいるのに、漢字はおろかひらがなも読めません。 買い物はおろか、外出する余裕もないくらい忙しい。 | – |
ばこそ | [意味] 特別な理由や原因があるから、結果が得られる・積極的な行動と言うときに使う [ルール] [V] 動詞条件形[ば]+こそ [A] い形容詞条件形[ば]+こそ [Na] な形容詞条件形[ば]+こそ [N] 名詞条件形[ば]+こそ | 努力すればこそ、成功があるのです。 心が強ければこそ、困難を乗り越えられるのです。 真剣であればこそ、良い結果が出るのです。 皆さんの協力があればこそ、大きなプロジェクトが成功するのです。 | – |
ばそれでまだ | [意味] ある状況を仮定して、もしそうなったら全てが終わる・意味がないと言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞条件形[ば]+それまでだ | もし約束を破ればそれまでだ。その信頼関係は二度と戻らないだろう。 不正行為をすればそれまでです。全てを失うことになります。 | – |
びる | [意味] ある人やものがそのように見える、そのような特徴があるということを表す [ルール] [A] い形容詞 [N] 名詞+びる | 古びた本の中から、昔の恋人との写真が出てきました。 この子はまだ小学生ですが、大人びた話し方をします。 | – |
べからざる | [意味] 禁止形「してはいけない」と同じ意味をもつが古い表現 [ルール] [V] 動詞辞書形+べからざる | 彼の行動は許すべからざるものです。 信用を失うようなことは、リーダーとしてするべからざる行為です。 | – |
べからず | [意味] 禁止や命令を強く表す古風な表現で、「〜してはいけない」「〜するな」という意味 主に立て札や注意書きなど、公式な場面や格式ばった場面で使用される [ルール] [V] 動詞辞書形+べからず *する→するべからず、すべからず | ここに立ち入るべからず。 「公共の場で騒ぐべからず。」と注意書きがあります。 | – |
べく | [意味] 「ある目的をもって~する」と言いたいときに使うやや硬い表現 [ルール] [V] 動詞辞書形+べく *する→するべく、すべく | 夢を叶えるべく、彼女は新しい挑戦を始めました。 成功するべく、彼は毎日努力しています。 | – |
ほどのことではない | [意味] 「あることをする程の問題ではない」という表現 [ルール] [V] 動詞辞書形+ほどのことではない | 少しの雨だから、傘を持って行くほどのことではないね。 失敗しても、それほどのことではありません。次があります。 | – |
まじき | [意味] ある立場にある人がそれにふさわしくない行為をしたときに、批判の気持ちを込めていう表現 [ルール] [V] 動詞辞書形+まじき *する→するまじき、すまじき | 彼は教師としてあるまじき行為をして、仕事を辞めさせられました。 彼の行動は信頼を裏切るものであり、友人として許すまじきことです。 | – |
までだ/までのことだ① | [意味] 特別な意図や目的がなく軽い行為であったことを表す [ルール] [V] 動詞た形+までだ/までのことだ | A「何か用事があったんですか?」 B「いえ、ちょっと会いに来たまでです。」 A「あんな提案、無理に決まってるじゃない。」 B「言ってみたまでだよ。」 | – |
までだ/までのことだ② | [意味] 他に手段がないから、最後の手段としてするという覚悟や決意を表すときに使う [ルール] [V] 動詞辞書形+までだ/までのことだ | 手伝ってもらえないなら、自分でやるまでです。 お金が足りないなら、計画を延期するまでのことです。 | – |
までもない | [意味] 「~する必要がない・価値がない」と言うときに使う [ルール] [V] 動詞辞書形+までもない | そんな簡単なこと、説明するまでもないでしょう。 彼が信頼できることは、わざわざ言うまでもないよ。 | ないでもない VS までもない |
まみれ | [意味] 体や表面に不快な液体やものがついて汚れている様子を表す [ルール] [N] 名詞+まみれ | 汗まみれで練習を終えた選手たちは、輝いて見えました。 彼の部屋はゴミまみれで、寝る場所もありません。 | だらけ VS まみれ ずくめ VS まみれ |
めく | [意味] 「まだ十分ではないが、それに近い感じがする」という意味合いの表現 [ルール] [N] 名詞+めく | 春めいた天気が続いています。 紅葉が美しく色づき、秋めいてきました。 | – |
もさることながら | [意味] 先に述べたことを評価しつつ、後に述べることをより評価し褒めるときに使う [ルール] [N] 名詞+さることながら | 味もさることながら、日本料理の見た目の美しさに感動しました。 彼の実力もさることながら、その謙虚な態度が多くの人に好かれています。 | – |
もそこそこに | [意味] あることを急いで行ったり、十分に行わない様子を表す [ルール] [N] 名詞+もそこそこに | 昼ご飯もそこそこに、仕事に戻らなければなりませんでした。 田中さんは挨拶もそこそこに部屋を出て行きました。 | – |
も同然だ | [意味] あることとほとんど同じ状態であることを表す [ルール] [V] 動詞た形/ない形+も同然だ [N] 名詞(+も)+同然だ | こんな古い車は、壊れたも同然です。 これだけの成果を出しておいて、評価されないのは不公平も同然です。 | – |
ものを | [意味] あることに対する予想外な気持ちや驚きを強調して表す [ルール] [V] 動詞普通形+ものを [A] い形容詞普通形+ものを | もっと早く相談してくれればよかったものを…。 困っていたなら言ってくれたら良かったものを、彼女は連絡をしてきませんでした。 | – |
や否や | [意味] 「~するとすぐに」と同じ意味をもつ ある行動のあとすぐに起こったことを強調するときに使う [ルール] [V] 動詞辞書形+や否や | 彼は家に帰るや否や、ソファに座って寝てしまいました。 プラットフォームに電車が到着するや否や、多くの人が走り出しました。 | – |
ゆえ(に) | [意味] 「から・ために」と同じ意味をもつ 原因・理由を表し、その当然の結果を述べるときに使う [ルール] [V] 動詞普通形(+こと)+ゆえ(に) [A] い形容詞普通形+ゆえ(に) [Na] な形容詞+ゆえ(に) [Na] な形容詞 [N] 名詞+ゆえ(に)名詞+である+ゆえ(に) | 努力を重ねたゆえに、今の成功があるのです。 忙しいゆえ、すぐには行けませんが近いうちに伺います。 彼は誠実であるゆえに、みんなから信頼されている。 若さゆえの過ちだったとはいえ、反省が必要です。 | – |
よう/ようによっては | [意味] ①あまりに変わった様子や様態を表すときに使う ②やり方や方法を表す [ルール] [V] 動詞語幹+よう/ようによっては | ①大切なペットが死んだときの彼の悲しみようを見て、私も涙が止まりませんでした。 ①勝利の瞬間の選手たちの喜びようは、観客席まで伝わってきました。 ②話しようによっては、相手を不快にさせることもあります。 ②考えよう次第で、この失敗もいい経験になるかもしれないね。 | – |
ようが/ようと(も) | [意味] あることを仮定して、それが起こっても関係ない・影響しないと言いたいときに使う [ルール] [V] 動詞意向形+が/と [A] い形容詞 [Na] な形容詞 [N] 名詞+だろう+が/と | どんなに彼に頼まれようが、私はやらないつもりです。 天気が悪かろうが、試合は予定通り行われます。 どんなに生意気だろうと、自分の子供はかわいいものです。 どんな結果だろうがと、全力でやるつもりです。 | – |
ようと~まいと | [意味] 「してもしなくても」と仮定して、どちらの状況であっても結果や結論が成立するときに使う [ルール] [V] 動詞意向形+と+動詞辞書形+まいと グループ2・3 [V] 動詞意向形+と+動詞辞書形+まいと [V] 動詞意向形+と+動詞語幹+まいと | 雨が降ろうと降るまいと、明日のイベントは予定通り行います。 彼が参加しようとしまいと、この計画は実行するつもりです。 | – |
ようにも~ない | [意味] 行動を妨げるものがあるせいで、あることができないことを表す [ルール] [V] 動詞意向形+にも+動詞ない形 | 鍵をなくしてしまい、家に入ろうにも入れません。 足をけがしてしまって、走ろうにも走れないんです。 | – |
由 | [意味] 伝聞「とのこと」の古い表現 手紙でよくで使われる [ルール] [V] 動詞普通形+由 [A] い形容詞+由 [Na] な形容詞+由 [Na] な形容詞 [N] 名詞+の+由 [N] 名詞+である+由 | 彼女が結婚する由、大変うれしく思います。 この舞台はおもしろい由、ぜひ観てみようと思っている。 仕事が忙しくて大変な由ですが、お身体に気をつけてください。 その件は重要な問題の由、早急に対応する必要があります。 | – |
より | [意味] 「~から」と同じ意味をもつが、フォーマルな表現 時間の開始や場所の起点を表す [ルール] [N] 名詞+より | 日本バンクの鈴木様よりお電話です。 受付は午前10時より開始します。 | – |
わ~わで | [意味] 良いことか悪いことが一度に起きる様子を表す [ルール] [V] 動詞普通形+わ+動詞普通形+わで [A] い形容詞普通形+わ+い形容詞+わで [Na] な形容詞普通形+わ+な形容詞普通形+わで | 電話が鳴るわ、来客があるわで、全然仕事が進みませんでした。 忙しいわ、眠いわで、今日は何もやる気が起きない。 彼は真面目だわ、几帳面だわで、一緒に仕事をすると安心します。 | – |
をおいて | [意味] 「~以外にいない/ない」と言うときに使い、その対象への評価が高いことを表す [ルール] [N] 名詞+をおいて | 彼をおいて、この仕事を任せられる人はいません。 夏祭りをおいて、この町がこんなににぎやかになることはないよ。 | – |
を押して/押し切って | [意味] ある目的を達成するために、その問題や困難に逆らって強引に行う様子を表す [ルール] [N] 名詞+を押して/を押し切って | 体調の悪さを押して、娘は海外旅行へ行ってしまった。 彼女は反対を押しきって、自分の信念を貫きました。 | – |
を顧みず | [意味] 危険な状態や困難な問題を無視して行動をする様子を表す [ルール] [N] 名詞+を顧みず | 消防士は危険を顧みず、火の中に飛び込みました。 家族の反対を顧みず、彼は旅に出ました。 | – |
を限りに | [意味] 今まで続いていたことを終わりにすること、もう続けないことを強調するときに使う [ルール] [N] 名詞+を限りに | この試合を限りに、木村選手は引退するそうです。 今月を限りに、A社との契約は終了となります。 | – |
を兼ねて | [意味] ある目的と一緒にもう1つの目的を果たすことを表す [ルール] [N] 名詞+を兼ねて | 旅行を兼ねて、出張に行くことにしました。 健康維持を兼ねて、毎朝ジョギングをしているんです。 | – |
を皮切りに | [意味] ある始まりから、物事が続いたり発展していく様子を表す [ルール] [N] 名詞+を皮切りに | 東京を皮切りに、全国でツアーが始まります。 彼の発言を皮切りに、会議が白熱しました。 | を皮切りに VS を始め |
を禁じ得ない | [意味] ある様子を見て自分の意思では抑えることができない気持ちを表す [ルール] [N] 名詞+を禁じ得ない | 彼の悲しい話に、涙を禁じ得ませんでした。 成功を祝う彼の言葉に、感動を禁じ得ない。 | – |
を境に | [意味] ある特定の日やできごとから、状況が大きく変わったことを表す [ルール] [N] 名詞+を境に | 結婚を境に、彼の生活は大きく変わりました。 夫は退職を境に、趣味に時間を使うようになりました。 | – |
を踏まえて | [意味] あることを前提や考慮として、考えや行動を勧めるときに使う [ルール] [N] 名詞+を踏まえて | 前回の反省をふまえて、計画を改めました。 データをふまえて、新しい計画を立てる必要があります。 | – |
を経て | [意味] ①経験や時間を通して、それがどのような結果に導いたのかを表す ②時間・場所・手段などの経由を表す [ルール] [N] 名詞+を経て | ①交渉を経て、ようやくA社との契約が成立しました。 ①長く辛い時間を経て、チームはついに優勝を果たしました。 ②彼は東京を経て、福岡に向かう予定です。 ②数週間にわたる準備を経て、ついに発表が行われました。 | – |
をもって | [意味] ①ある方法や手段を用いて何かすること表す ②それまで続いていたことを終わらせるときに使う [ルール] [N] 名詞+をもって | ①努力をもって、困難を乗り越えた。 ①試験の結果は発送をもってお伝えします。 ②本日をもって、退職することになりました。 ②今月をもって、このサービスを終了します。 | – |
をものともせず(に) | [意味] 大きな困難に負けないで、勇敢に立ち向かう姿を表す [ルール] [N] 名詞+をものともせず(に) | 強い雨と風をものともせず、彼は登山を続けました。 反対の意見をものともせず、計画を実行しました。 | をものともせず VS もかまわず |
を余儀なくさせる | [意味] ある人やあることが第三者に何かを強いる表現 [ルール] [N] 名詞+を余儀なくさせる | 災害が彼らに避難を余儀なくさせました。 経済不況が、リストラを余儀なくさせました。 | – |
を余儀なくされる | [意味] 第三者の強い力のせいで、受け手がそれをしなければいけないことを表す [ルール] [N] 名詞+を余儀なくされる | 災害の影響で、避難を余儀なくされました。 予算不足で、計画の変更を余儀なくされた。 | – |
をよそに | [意味] 周囲の期待や関心を無視して、その反対の行動をとることを表す [ルール] [N] 名詞+をよそに | 親の心配をよそに、彼はまだ就職する気がないようです。 周囲の批判をよそに、彼女は夢を追い続けています。 | – |
んがため(に) | [意味] 大きな目的や意志を実現させるために、強い意識で行動する様子を表す [ルール] [V] 動詞ない形 *する→せんがため(に) | 夢を叶えんがために、彼はすべてを犠牲にしました。 成功せんがために、彼は必死に努力しています。 | – |
んばかりに | [意味] 実際にはそうなっていないが、ほとんどそれと同じような状態であることを表す [ルール] [V] 動詞ない形 *する→せんばかりに | 泣かんばかりに訴えたが、彼には伝わらなかった。 彼はその問題を解決せんばかりに、一生懸命に取り組んだ。 | – |