JLPT N4・N5文法「〜とき」と「〜たら」の違い

目次もくじ

1. 「〜とき」と「〜たら」の違ちがい
2. とき
3. たら
4. 比くらべてみよう
5. まとめ
6. 関連かんれん記事きじ
7. コメント

Q:「〜とき」と「〜たら」の違ちがいは何なんですか？

A: 「〜とき」は主おもに特定とくていの時間じかんを指さし、「〜たら」は未来みらいで完了かんりょうした状態じょうたいを表あらわします。くわしく見みてみましょう。

とき (JLPT N5)

[使つかい方かた]
特定とくていの時間じかんやタイミングを表あらわします。過去かこ、現在げんざい、未来みらいのいずれかの瞬間しゅんかんや状況じょうきょうで使つかわれます。

[ルール]
[V] 動詞どうし辞書じしょ形けい・た形けい・ない形けい＋とき
[A] い形容けいよう詞し普通ふつう形けい＋とき　
　 い形容けいよう詞しない形けい＋とき
[Na] な形容けいよう詞し＋とき　
　　 な形容けいよう詞しない形けい＋とき
[N] 名詞めいし＋の＋とき　
　 名詞めいしない形けい＋とき

[例れい]
祖父そふは新聞しんぶんを読よむとき、めがねをかけます。
When my grandfather reads the newspaper, he puts on his glasses.

部屋へやを使つかわないとき、電気でんきを消けしてください。
Please turn off the lights when you’re not using the room.

さびしいときは電話でんわしてください。
When you’re feeling lonely, give me a call.

ひまなとき、いつもカフェでコーヒーを飲のんでいます。
When I have free time, I always drink coffee at a café.

雨あめじゃないときに、スカイツリーに上のぼりましょう。
Let’s go up the Tokyo Skytree when it’s not raining.

たら (JLPT N4)

[使つかい方かた]
未来みらいである行動こうどうや状態じょうたいが完了かんりょうした後あとに使つかわれます。何なにかが起おきた後あとにすることを表あらわします。

[ルール]
[V] 動詞どうした形けい＋ら

[例れい]
駅えきに着ついたら電話でんわしてください。
Please call me when you arrive at the station.

夏休なつやすみになったら国くにに帰かえるつもりです。
I plan to go back to my home country when summer vacation starts.

12時じになったら昼ご飯ひる　はんを食たべましょう。
Let’s have lunch when it’s 12 o’clock.

大学だいがくを卒業そつぎょうしたら会社かいしゃで働はたらきます。
I will work for a company after I graduate from university.

うちに帰かえったらテレビを見みます。
I will watch TV when I get home.

比くらべてみよう

「とき」と「たら」の違ちがい

「とき」はある特定とくていの時間じかんやタイミングを表あらわします。「たら」は条件じょうけん・勧すすめ・希望きぼうなどを言いいたいにも使つかわれますが、ここでは「未来みらい」を表あらわすことに注目ちゅうもくしましょう。

次つぎの例れいのような場合ばあいはどちらを使つかっても大丈夫だいじょうぶですが、2つを比くらべると「とき」は「地震じしん」という特定とくていの時間じかんに焦点しょうてんがあたり、「たら」は未来みらいで「地震じしんが来くる」ことを想定そうていしたニュアンスになります。

[例れい]
◯ 地震じしんのときは、ここに逃にげてください。
In the event of an earthquake, please escape here.
◯ 地震じしんが来きたら、ここに逃にげてください。
When an earthquake comes, please escape here.

それでは、次つぎの文ぶんはどちらがふさわしいと思おもいますか。

仕事しごとが終おわったとき電話でんわします。
When my work is finished, I will call you.
VS　
仕事しごとが終おわったら電話でんわします。
I will call you after my work is finished.

この場合ばあいは『たら』のほうが適切てきせつです。
『仕事しごとが終おわる』という特定とくていの時間じかんを指さしているように見みえますが、ここでは『仕事しごとが終おわったあと』にする行動こうどうと、今いまから未来みらいの時間じかんに焦点しょうてんが当あてられています。

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「とき」

では特定とくていの時間じかんとタイミングという点てんから次つぎの文ぶんを考かんがえてみましょう。

[例れい]
祖父そふは新聞しんぶんを読よむとき、めがねをかけます。
When my grandfather reads the newspaper, he puts on his glasses.
⇒「新聞しんぶんを読よむ」という特定とくていの時間じかんを指さします。また、これは習慣しゅうかん的てきな行動こうどうなので「とき」が適切てきせつです。

雨あめじゃないときに、スカイツリーに上のぼりましょう。
Let’s go up the Tokyo Skytree when it’s not raining.
⇒「雨あめじゃない」という特定とくていのタイミングです。

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「たら」

次つぎは「未来みらいに焦点しょうてんをあたる」という点てんから考かんがえてみましょう。

[例れい]
駅えきに着ついたらメールしてね。
When you arrive at the station, send me a message.

10時じになったら起おこしてください。
Please wake me up when it’s 10 o’clock.
⇒ どちらも今いまから先さきの未来みらいでの出来事できごとを想定そうていしています。
そして未来みらいでこの行動こうどう・動作どうさ（「～たら」）が終おわったあとにする行動こうどうを言いうことができるのが「とき」との違ちがいです。

※注意ちゅうい※
「雨あめじゃなかったらスカイツリーに上のぼりましょう。」という文章ぶんしょうも正ただしいですが、これは未来みらいではなく、「雨あめが降ふらない」という仮定かてい条件じょうけんなので間違まちがえないようにしましょう。

まとめ

[〜とき]

• 特定とくていの時間じかんやタイミングを表あらわす。
• 過去かこ、現在げんざい、未来みらいのいずれかの瞬間しゅんかんや状況じょうきょうで使つかわれる。

[〜たら]

• 未来みらいである行動こうどうや状態じょうたいが完了かんりょうした後あとに使つかわれる。
• 何なにかが起おきた後あとにすることを表あらわす。

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