JLPT N5 表現「〜ください」と「〜お願いします」の使い分け

目次もくじ

1. 「〜ください」と「お願ねがいします」の違ちがい
2. ください
3. お願ねがいします
4. 比くらべてみよう
5. まとめ
6. クイズ
7. 関連かんれん記事きじ
8. コメント

Q:「〜ください」と「〜お願ねがいします」はいつも置き換お　かえOKですか？

A: 置き換お　かえができるときとできないときがあります。

「〜ください」と「〜お願ねがいします」の違ちがい

まずはこの2つのポイントです。

「ください」は話はなし手てが相手あいてに対たいして物ものや何なにかをもらいたいときに使つかいます。
一方いっぽうで「お願ねがいします」は相手あいてに何なにかを頼たのむとき、協力きょうりょくを求もとめるときに使つかいます。

次つぎのようにレストランなどで注文ちゅうもんする場面ばめんだと、相手あいてに物ものをもらいたい・頼たのむという状況じょうきょうなのでどちらを使つかってもかまいません。

[例れい]
すみません、コーラを1つください。
Excuse me, one Coke, please.

チーズバーガーセットをお願ねがいします。
I’ll have the cheeseburger set, please.

ください (JLPT N5)

「ください」は漢字かんじだと「下ください」と書かき、「くれ」の尊敬そんけい語ごにあたります。（*ただし「て形けい+ください」の場合ばあいはひらがな表記ひょうきです。）
そして「～（を）ください」と使つかわれ、その対象たいしょうは物ものです。

[例れい]
黒くろいペンを2本ほんください。
Two black pens, please.

その時計とけいをください。
That watch, please.

レギュラーサイズのコーヒーを2つください。
Two regular-sized coffees, please.

お願ねがいします (JLPT N5)

相手あいてから物ものがほしい場合ばあいや依頼いらいや協力きょうりょくを求もとめるときにはこちらを使つかいます。
「～（を）お願ねがいします」と対象たいしょうとなる物ものとも使つかえるし、依頼いらいや協力きょうりょくなどをして添そえる言葉ことばとしても使つかえます。

またカジュアルに言いいたいときや友達ともだちや近ちかい関係かんけいの人ひとに使つかうときには、「お願ねがい」だけでもかまいません。

[例れい]
募金ぼきんのご協力きょうりょくをお願ねがいします。
Please cooperate with the donation.

この資料しりょうの作成さくせいをやってくれませんか？お願ねがいします。
Could you please help me create this document?

お姉ねえちゃん。宿題しゅくだい、手伝てつだって！お願ねがい！
Sister, help me with my homework! Please!

比くらべてみよう

では次つぎのような場合ばあいはどちらがふさわしいと思おもいますか。

1)（タクシーで運転うんてん手しゅに言いう）「すみません、新宿しんじゅく駅えきまで（①　　）」
(Speaking to a taxi driver) “Excuse me, to Shinjuku Station, please.”

2）ゆきちゃん、ここの答こたえ教おしえて！（②　　）！
“Yuki, tell me the answer here, please!”

正解せいかいは①②どちらも「お願ねがいします」です。

①は依頼いらい、②は協力きょうりょくを表あらわしているからです。この場合ばあいはどちらも「ください」に置き換お　かえることはできません。
*②は「教おしえてください」（て形けい+ください）ではないので注意ちゅういしましょう。

まとめ

	ください	お願ねがいします
相手あいてから物ものを要求ようきゅうするとき	◯	◯
相手あいてに依頼いらいや協力きょうりょくを求もとめるとき	×	◯

クイズ

次つぎの文ぶんを読よんで、(　　)から文脈ぶんみゃくに合あった表現ひょうげんを選えらんでください。

問題もんだいをクリックすると答こたえが表示ひょうじされます。

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