今日から使える!雨を表現する日本語のオノマトペ
目次
1. 雨のときに使うオノマトペ
2. オノマトペって何?
3. 雨を表現するオノマトペ
4. まとめ
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6. コメント
Q: 雨のときに使うオノマトペがたくさんあってよくわかりません。
A: 日本では一般的に5月下旬から7月にかけて北海道を除く地域で雨が長く続く「梅雨」という時期があります。
そして、雨が多いので、雨の降り方や雨音を表現するオノマトペがたくさんあります。
今日は、雨に関連するオノマトペをご紹介しますね。
オノマトペって何?
オノマトペとは、音やものの様子を表現する言葉のことです。
日本語には豊富なオノマトペが存在し、外国語のオノマトペとは違い、音だけでなく人の感情や場の状況まで表現する言葉がたくさんあります。
オノマトペは直感的に理解しやすく、表現の幅を広げることができますが、音がよく似たものが多いですから、外国人のみなさんは難しく感じられるかもしれません。
雨を表現するオノマトペ
これらは雨の降り方や音を的確に表現するために使われます。
地域によって少し表現が変わる場合もありますが、代表的なものはこちらです。
[ぽつぽつ]
小さな雨粒が物に当たる音や、雨が降る様子を表現します。雨の降り始めに使われることが多いです。
[例]
雨がぽつぽつ降り始めました。
The rain has started to fall in small drops.
昼頃から雨がぽつぽつ降っています。
It has been raining a little since around noon.
[ぱらぱら]
雨粒が木の葉や窓ガラスに当たる音や、小雨が降る様子を表現します。
これも、雨粒は小さいイメージです。
[例]
窓ガラスに雨が当たる音がぱらぱらと聞こえます。
The sound of rain hitting the window glass can be heard as a light patter.
まだぱらぱら雨だから、今のうちに早く帰ろう。
It’s still just a light drizzle, so let’s hurry home while we can.
[ぽたぽた]
雨粒が続けて音を立てているときや、水たまりなどに落ちる音を表現します。
雨粒は中ぐらい〜大きいイメージです。
[例]
屋根からぽたぽたと雨が落ちてきます。
The rain is dripping from the roof with a plop-plop sound.
ぽたぽたと雨の音が聞こえます。
I can hear the sound of rain dripping.
[ざーっ]
雨が急に降り出す音や、豪雨が降る様子を表現します。
雨粒は大きいイメージで、特に大雨の降り始めに使われる場合が多いです。
[例]
突然、ざーっと雨が降り出しました。
Suddenly, it started pouring rain heavily.
夕立がざーっと降ってきました。
A sudden evening shower started pouring down.
[ざあざあ]
激しく雨が降る音や、豪雨が降る様子を表現します。
これは降り始めではなく、大雨が続いているときに使う場合が多いです。
[例]
朝から雨がざあざあと降っています。
It has been raining heavily since morning.
ざあざあ降りの雨ですね。
It’s a heavy downpour, isn’t it?
[しとしと]
弱い雨が連続的に降る音や、不快感が少ない静かな雨の様子を表現します。
雨粒は小さく、雨の降り始めではなく長く続いている雨に使います。
[例]
しとしとと小雨が降り続いています。
It has been drizzling continuously.
何日かしとしと雨が続いています。
It has been drizzling for several days.
[じとじと]
湿度が高くて不快な感じや、じめじめ湿った雨やその状態を表現します。
[例]
朝からじとじとと雨が降り続いています。
It has been raining steadily since morning.
梅雨の時期はじとじとと雨が降り続きます。
During the rainy season, it rains persistently.
まとめ
いかがですか?オノマトペだけで雨粒の大きさや不快感の有無、そして降り始めの雨か、長く続いている雨かまでわかるのでおもしろいですね。
他にも、大雨を表す「土砂降り」という言葉は、雨が降る様子を表すオノマトペ「どしゃどしゃ」からきています。しかし、関西では「土砂降り」のことを「じゃじゃ降り」と言い、地域差があります。
どれも同じように聞こえて難しいかもしれませんが、日本の天気予報などではよく使われています。
雨の音や様子を表現するときに、ぜひこれらのオノマトペを使ってみてくださいね。