「すみません」の意味と使い方ガイド

目次
1. 「すみません」の使い方
2. 謝罪
3. 呼びかけ
4. 感謝
5. まとめ
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7. コメント
Q: 日本人は「すみません」をよく使いますが、どのような場合に使うのが正しいですか?
A:「すみません」は大きく分けると「謝罪」「呼びかけ」「感謝」の3つの使い方があります。
これを使い分け、聞き分けるには状況が重要なポイントになります。
謝罪
話し手が相手に対して悪いことをしたときに使われます。
[例]
(相手の足を踏んでしまったとき)
「すみません」
(When accidentally stepping on someone’s foot)
“すみません” (Sorry)
(話し手がしたことに誤りがあったとき)
A:作ってくれた書類、ここが間違っているよ。
B:あ、すみません。すぐ直します。
(When the speaker realizes there is a mistake in the documents prepared by someone else)
A: The document you made, there’s a mistake here.
B: Ah, sorry. I’ll fix it right away.

呼びかけ
話し手が聞き手に何か用やお願いがあって呼びかけるときに使われます。
[例]
(レストランで店員に注文したいとき)
「すみません」
(When wanting to place an order with a waiter at a restaurant)
“すみません” (Excuse me)
(何か手伝ってほしいとき)
A:すみません、ちょっと手伝ってくれませんか。
B:はい、いいですよ。
(When needing some help)
A: Excuse me, could you help me for a moment?
B: Yes, of course.

感謝
この場合は話し手が予期していなかった相手の行動に対して使われます。
「すみません」には謝罪の意味もあるので、「感謝」の意味があることを不思議に思うかもしれません。
どうして「感謝」(=ありがとうございます)の意味になるのか、その理由は確かではありませんが、
恐らく日本人の考え方の背景に「相手がしてくれたことは当たり前のことではない」があることから、「相手がわたしのために時間やものを差し出してくれたこと」に対して申し訳なく思う気持ちがあるからかもしれません。
そのため申し訳ない気持ちが先に表れるのと同時に「ありがとうございます」という気持ちも含んだ表現となっているのでしょう。
[例]
(道に迷っているときに知らない人に助けられたとき)
A:どうしたんですか。
B:実は駅までの道に迷ってしまって。
A:一緒に行きましょうか。
B:え、すみません!
(When helped by a stranger while lost)
A: What’s wrong?
B: Actually, I’m lost trying to find the station.
A: Should we go together?
B: Oh, I’m thank you!
(相手がものを持ってくれたとき)
A:荷物、重そうですね。持ちましょうか。
B:どうもすみません。
(When someone offers to carry something)
A: Your bags look heavy. Should I help carry them?
B: Oh, thank you so much!

まとめ
- 「すみません」は「謝罪」「呼びかけ」「感謝」の3つの使い方があります。
- 使い分けと聞き分けは場面や状況や応じて判断しなければなりません。