JLPT N3文法「ぶり」の使い方2種

目次
1. 「ぶり」の使い方と意味
2. 助数詞+ぶり
3. 動詞/名詞+ぶり・っぷり
4. まとめ
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6. コメント
Q: 「ぶり」の使い方と意味はいくつかありますか?
A:「ぶり」の使い方は2つあります。
日・週間などの期間を伴う助数詞と使う場合と動詞と、動詞もしくは名詞と一緒に使う場合です。
どちらを使うかで意味は全く違うので注意しましょう。
助数詞+ぶり
話し手があることを再びするまでに長い期間があった気持ちを表します。
[意味]
その期間を過ぎて
[ルール]
期間の助数詞+ぶり
期間の助数詞+ぶり+の名詞
[ポイント]
話し手がその期間が長い時間に感じていたことです。
[よく一緒に使う助数詞]
週間・日・か月・年
[例]
1週間ぶりに家を出ました。
I left the house for the first time in a week.
⇒ 最後に外出してから1週間経っています。話し手にとって長い期間です。
明日は5年ぶりに親友に会います。
Tomorrow, I will meet my best friend for the first time in five years.
⇒ 最後に親友に会ったときから5年経っています。そして5年は話し手にとっては長い期間でした。
先生に会うのは6年ぶりですね。
It’s been six years since I last met the teacher.
⇒ 最後に先生に会ったときから6年経っています。そして6年は話し手にとっては長い期間でした。
明日は2週間ぶりの休みだ。たくさん寝よう!
Tomorrow is my first day off in two weeks. I’m going to sleep a lot!
⇒ 最後の休みは2週間前で、話し手にとって明日の休みまで長い期間でした。
「ぶり」の後ろには継続を表す言葉や否定形は使えないので注意しましょう。
[例]
× 5年ぶり彼女がいません。
〇 5年(間)彼女がいません。
I haven’t had a girlfriend for five years.
⇒ 否定文なので「ぶり」を使うことはできません。
× 7日ぶり旅行をしています。
〇 7日間旅行をしています。
I have been traveling for seven days.
⇒ 7日という期間継続している行為なので、「ぶり」を使うことはできません。
また、「久しぶり」と「いつぶり」は表現として使われています。
[例]
A:久しぶりだね。
B:本当に。いつぶりかな。
A:たぶん3年ぶりぐらいかな。
A: Long time no see.
B: Indeed. How long has it been?
A: Probably around three years.
「久しぶり」の「久し」は「永久」という言葉から作られています。話し手にとってずいぶん長い時間が経ったことを表して「久しぶり」といいます。
「いつぶり」は「いつ」なのでその期間がどのくらいであったかの質問になります。
動詞/名詞+ぶり・っぷり
相手やあることの様子や状態を表します。
基本的に「っぷり」は「ぶり」よりもその動作がすごいことを表しますが「暮らし・生活」と使う場合はその様子が楽しそうなことも表します。
[意味]
…している様子
[ルール]
[V] 動詞語幹+ぶり
[N] 名詞+ぶり
[ポイント]
「っぷり」は「ぶり」よりも動作がすごい様子を伝えます。
[例]
彼のあの驚きぶりから見ると、何も知らないようです。
Judging by his reaction, he seems to know nothing.
この猫の食べっぷり、すごいね。きっと何も食べていなかったんだね。
Look at how this cat is eating! It must not have eaten anything.
君の頑張りぶりはすばらしいね。
Your hard work is impressive.
渋谷の込みっぷりには困ります。
The crowding in Shibuya is troublesome.
木村さんの田舎での暮らしっぷりにあこがれています。
I admire how Mr. Kimura lives in the countryside.
色々な状態を表す動詞や言葉に使えますが、ここではよく使われるものを紹介します。
食べぶり ― 食べっぷり
働きぶり ― 働きっぷり
生活ぶり ― 生活っぷり
飲みぶり ― 飲みっぷり
言いぶり ― 言いっぷり
暮らしぶり ― 暮らしっぷり
焦りぶり ― 焦りっぷり
込みぶり ― 込みっぷり
頑張りぶり ― 頑張りっぷり
怒りぶり ― 怒りっぷり
驚きぶり ― 驚きっぷり
仕事ぶり ― 仕事っぷり
まとめ
- 「助数詞+ぶり」は話し手にとって長い時間が経ったことを表す。
- 「動詞/名詞+ぶり・っぷり」は相手やあることの様子や状態を表す。
久しぶりしか知りませんでしたからおもしろいですね。
久しぶり以外の言い方もぜひ使って見てくださいね:)